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new  2020/10/27 羽ぼうき  2014/01-06
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2020/01-06
 

京都の画材屋さんへ。
こうして写真にとってみると、
まるで、民俗資料館などの当時の町並みの再現コーナーの
一角のようですが、
現役のお店です。



長年使ってきた羽ぼうきがすいぶん傷んできたので、
買い換えようと思ったのですが、
店頭に並んでいるのは、
製図用の、翼をまるごと根元から切ったような形のもののみ。

えっと・・・。
こういうのではなくて、
日本画用の、大きな羽根ばかりを束にしたようなので、
根元が竹の皮で巻いてあって・・・
と、説明したのですが、
少々お待ちを・・・と奥に入られて、
なかなか戻っていらっしゃいません。



実は、もうこのような形のものは、
作る人がいなくなってしまい、
当店には、
当時からの売れ残りが1本あるだけなのです。
とのこと。

羽根の長さがずいぶん違いますが、
しかたがないです。
最後の1本を購入して帰りました。

それにしても、あんなに当たり前のように、
たくさん売られていた羽ぼうきも無くなってしまうとは。
絹の表面のほこりを取るのに、
羽ぼうきは必需品なのですが、
困ったことです。

大きな羽根のものは、
大切になさってくださいと、言われましたが、
いつでも手に入ると思って、
乱暴に扱ってきてしまいました。
今後、大切にします。
 
 
     
  2020/10/25 裏打ち 
 

絹本の試作の裏打ちができました。
想像していたよりも、若干彩度低めだったので、
本画制作のときは、もう少し鮮やか目に描いてもよさそう
と思いました。
出来上がってみないとわからないというのは、
むずかしいですね。



本画は、試作と構図が違うので、
本画用の小下図(原寸大の)を作りました。
明日から、ようやく骨描きです。

 
 
     
  2020/10/18 軸装絹本試作 
 

軸装用絹本の試作がなんとか完了。
ようやく軸装可能な基底材(画面の材料のこと)に、
自分らしさを載せることが少しできたように思います。

近日中に、表具師さんに裏打ちをしてもらいにいき、
裏打ち後の色合いや、絵具の厚みに問題ないようなら、
いよいよ本作にとりかかります。






 
 
     
  2020/10/07 彼岸花写生 
 

引っ越してきて初めての秋。
敷地の中に彼岸花が咲きました。

なにもないところから、
いきなり花茎がでてくるので、花の時期が来るまで
気がつきませんでしたが、敷地内に彼岸花があるとは、
うれしい驚きでした。

それにしても、今年はずいぶん
開花が遅いのではないでしょうか。

モチーフが乏しくなる冬に備えて、
写生をしておきました。









 
 
     
  2020/09/30 絹本制作 
 

近鉄百貨店奈良店アートギャラリー個展が、
昨日終了いたしました。
遠方より、わざわざお越し下さったみなさま、
本当にどうもありがとうございました。

今回が今年の最後の個展でした。
次回は未定ですが、
少しでも向上した作品を披露できるよう、
精進していきたいと思っています。



さて、掛け軸のための試作の試作。
構図の一部分だけを、絹地に描いてみたのですが、
薄手の紙の二号白麻紙よりは、
私が表現したいものが伝わるような気がしました。



実際には4倍くらいの面積になりますので、
色合いなど、再度、構想を練り直していかないといけないのですが、
とりあえず、絹枠を準備しました。

アクリル板に二号白麻紙を貼り込む練習をあんなにしたのに・・・
・・・まぁ、またそのうち、なにかの役に立つときがくるでしょう。

矢を放つとき、弓を引くとき。
人生において、だれしもが、
この2つの行動を繰り返すのだと思いますが、
作家にとっては、弓を引く時間の方が圧倒的に長いものです。

どれだけ地道に弓を引き続けることができるのか、
また、それに耐えられるのかが、
作品の裏にでてくるような気がします。

・・・・と、日々、自分で自分を励ましつつ作業。
 
 
     
  2020/09/19 松伯美術館 
 

9月23日からの個展の打ち合わせと、
作品一部搬入のため車で奈良にいってきました。

ずいぶん早く着いてしまったので、
かねがね行きたかった松伯美術館に立ち寄ることができました。
上村松園、松篁、淳之の親子三代の作品を
所蔵している美術館です。

今回は、日本画家の創造への挑戦というテーマで、
写生、下図、本画、と、
1作品の制作の流れを一連展示していて、
描く立場の私としては、最高に面白い展示方法でした。

美大生のときのあこがれの一人が、
上村松篁でしたが、
今でも、やはり理屈ぬきで好きだと感じます。
・・・というか、経験をかさねてきた
今だからこそ、すごさがわかります。

けっして、鋭さを表に見せず、
やわらかな筆のタッチと、色合いで包み隠しているのですが、
実は、かなり鋭い。

いつの日か、私にも、
こういう境地に立てる日はくるのだろうか・・・



(後ろに写っている橋の橋脚がおもしろいです)





閑静な住宅地の中、
緑の小径を歩いて行くと、突然現れる素敵な建物。



敷地の中には、お茶室、



傾斜のある地形を利用した起伏のある回遊式のお庭。



試作の試作で描いている絹本。
下塗りをしている最中ですが、
描き始めてから、部屋の湿度が70%を
下回った日が一度もありません。

これは、たぶん、とっても良くないような・・
除湿器を購入してみました。
保管している紙たちのためにも、なんとか60%を
切ってほしいです。

それにしても、電化製品にたよれない昔の人は
どうしていたんだろうか。
きっと、なにか知恵と工夫があったのだろうな~
 
 
     
  2020/09/09 涼しげ切手
 

9月23日から28日までの、
近鉄百貨店奈良店での個展の案内状発送のため、
切手を買ってきました。
最近の特殊切手は、全部シールになっていて、
紙も印刷も凝っていてとてもきれいです。

キラキラの貝の切手。
青色がテーマ絵画の切手。
夏がテーマの日本の伝統色の切手。
知り合いに送るときは、その人のイメージに合わせて、
貼ろうかな。

掛け軸用作品の試作は・・・・
結局またイメージどおり行かず、また描き直し。
同じところをグルグル渦をまいたまま
いつ抜け出せるんだろう。。

試作の試作ということで、
絹地もためしてみることにしました。



筆先の絹の感触は、独特で、
紙と違って、ストレスフリーにスルスルと滑っていくのが
なんとも楽しいです。
紙だと息をとめて引かなくてはいけないような線も、
絹だとラクラクです。
楽しいとラクが同じ文字だったことを
あらためて実感する瞬間。
 
 
     
  2020/09/04 葡萄の写生  
 



仙台から帰宅した日、
家族で葡萄狩りにいってきた友人から、
収獲のお裾分けが届きました。

暑いし、疲れていたしで、
とっても美味しくいただいたのですが、
食べてしまってから、
あ!!写生しておけばよかった!

スーパーで売っている整いすぎている実と違い、
自然なままの様子がとてもすてきでした。

そうか!今は、葡萄のシーズン。
自宅の敷地に葡萄の木を持っている友人に頼んで、
葡萄を描かせてもらうことにしました。

予想最高気温35度という天気予報にひるみましたが、
台風も近づいているし、行くなら今日しかない。
汗だくの野外スケッチ。












今年は、暑すぎて、
葡萄の出来があまりよくなかったのだとか・・

実ったまま枯れていき、
干しぶどう状態になってしまった房も
たくさんありました。

過酷な暑さは、人間だけでなく、あらゆる生き物に
大きなダメージを与えているようです。
来年のことがわからない時代になってきたと感じます。

今のこの一瞬一瞬が大切。
と、つくづく。
 
     
  2020/08/27 仙台~蔵王へ 
 

ただいま会期中の仙台白松アートホールでの個展。
2日間の在廊を終えて、昨夜、帰宅しました。

仙台でも、きっちりと自粛ムード。
そのような中ではありますが、
会期終了まで、あと5日間。
仙台におすまいの方がいらっしゃいましたら、
お買い物のついでなどに、
ご高覧いただければ幸いに存じます。

・・・と願いつつも、
私自身、せっかく仙台にきたのだからと、
かねてから行きたいと思っていた蔵王山頂にいってきました。

山頂には御釜というカルデラ湖があります。
天候によって変化することから、
五色沼とも呼ばれています。
火山の活動が活発になると、
水温があがり、過去には沸騰した事例もあるのだとか。
まさに御釜ですね。

でも、聞くと見るとでは大違い。
想像以上の素晴らしさに大感動でした。
私が撮影してきた写真を時間の流れにそって並べて、
紹介したいと思います。
(伝えきれないのがもどかしいですが)















これは、ほんの数時間の間の変化です。
神秘的なグリーンは、エメラルドに例えられますが、
私は、まさに翡翠のようだと思いました。



山頂の気温は、20度、
足下には、このように秋の訪れを告げる高山植物が
いっせいに咲き乱れていて、
文字どおりの別天地。。

御釜の写生をしようと、画材をもってきたのですが、
思わず、リンドウをスケッチしました。
ついつい小さな植物のほうに心を奪われてしまいます。



そして、これは、翌朝の早朝。
すっきりと晴れわたり、遠くの山々が雲海に浮かぶ様子が
見事でした。



御釜の話ばかりになってしまいましたが、
仙台は、市内の道路1つとっても、
街路樹がとても立派で美しく、
まさに杜の都です。

その風土によるものだと思いますが、
人はおだやかでやさしく、
このようなところで、展覧会ができましたことを、
うれしく思いました。

白松アートホールのスタッフのみなさまはじめ、
出会った多くの方に心温まるお言葉やお心遣いをいただき、
ただただ、感謝の思いでいっぱいです。
この場をかりて、お礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
 
 
     
  2020./08/20 仙台へ 
 

毎日、掛け軸用の紙、二号白麻紙と格闘していたら、
仙台行きが明日に迫っていました。

トップページでもお知らせしていますが、
ただいま、仙台市の白松アートホールで個展開催中です。
岐阜から仙台は遠いので、
会期は長いのですが、
残念ながら、2日間のみの在廊です。

ずいぶん前から、航空券を予約購入していたのですが、
つい1週間前に、往路欠航のお知らせが!
もっと早くいって欲しい~~!
しかたがないので、
行きは新幹線でいくことにしました。

そして、続いて3日前に、今度は、復路も欠航のお知らせが!
え~!一度にいって欲しい~~!
やむを得ず、往復とも新幹線でいくことにしたのですが、
幸い、岐阜=仙台間は、新幹線でもいけるので、
よかったです。

コロナの影響で、予定がたてにくいです。
飛行機は、安くて早くていいのですが、
新幹線のほうがなにかと安心ですね。

30年以上ぶりの仙台。
コロナで大変な時期ではあるけれど、
東北の空気が楽しみです。
 
     
   2020./08/13 ブルーピリオド
 

岩絵の具による雰囲気づくり。
このあと、さらに絵具を重ねていったのですが、
う~~ん、違う・・・こうじゃない。
こうじゃないのに~~~!
・・・・なかなか難しいです。

今までの額装絵画のように、
とにかく絵具を重ねていけばなんとかなってくるのと違い。
1つも無駄な筆がゆるされない感じ。
でも、ちょっとつかめそうな気もする。
でも、また虹のように消えてしまうんだろうか。



勤務している学校の校長先生が、
マンガを貸してくれました。
「ブルーピリオド」
周りに合わせるのが上手く、
自分を出すのが苦手な優等生が
突然芸大を目指すことにしたという、
芸大受験マンガ。











読み始めたら、自分の受験時代の
苦い想い出がまざまざとよみがえってきたのですが、
進むうち、1つ1つの言葉が重くて深い。
今の自分にもあてはまることが多く、
結局、この道に入ったものは、
同じことで苦しみ、それはずっと続くのだなと・・

やりたいことができるのは、幸せなことだけど、
それと楽しさとはまた違う。
あまりのつらさに違う道を選ぶのも、
正解の1つの形。

そして、この作者は、ものすごく上手い。
一コマ一コマが絵画作品をみているかのようです。

それにしても、
もうすこし、スムーズにいくかと思っていた
軸装絵画。
ここまで失敗が続くとは思わなかったので、
ブログのネタにしてしまいましたが、
失敗の報告ばかりで、
恥ずかしくなってきました。
 
 
     
  2020./08/07 結局3回目の描き直し
 

最初からやりなおしたのですが、
朝、アクリルに貼り付けて、でかけて、
午後に帰宅してみてみたら、また剥がれていました。

今回は、さらにきちんとやろうと思い、
本紙に水うちをして、湿らせてから貼ってみました。
まったくシワはできずに、貼れたのですが、
湿らせた分だけ、接着剤のドーサ液が薄まってしまったのでしょう。
がっくりです。

また、最適なドーサの濃さを一から探らなければ。。
また、最初の最初からやりなおし。
3回目となると、かなり精神的ダメージ大きいです。

・・・というわけで、
最終的なドーサの濃さ、
「三千本1本、ミョウバン3g、水800cc」
今回は、なぜかアクリル板の上で、ドーサ液がはじいたのですが、
本紙を湿らせているので、多少のはじきは
まったく問題なし。でした。
何回もやりなおしているので、
湿らせた紙の扱いだけが、
やたら上手にできるようになりました。

(絵は上手くならないけど、
ナイフで鉛筆を削るのだけが上手くなっていくのと同じ)



水干による下塗り
今までより、ツートーンくらい明るく塗ってみました。

軸装の画材たちとずっと向き合っていると、
掛け軸ってなんだろう?と思います。
画面を巻いて、展示は外気にさらされむき出し。
ずいぶん、ぞんざいな扱いです。
紙も絹も薄くて、大量生産向き。
屏風や襖絵などに比べると、ずいぶんカジュアル。

掛け軸というと、伝統を重んじた敷居が高いもの、
重厚に取り組まなければ。。と思い込んでいましたが、
ちょっと違うのかもしれない、と、
感じるようになってきました。
 
 
     
  2020./07/30  本紙の剥がれ~やりなおし 
 

アクリル板からの浮きが中心部だけだったのが、
だんだんひろがってきてしまい、
ついに縁まで達して、剥がれてしまいました。

ドライヤーによる乾燥が、原因のようです。
(この方法でのドライヤー乾燥は厳禁とのこと・・)
紙もずいぶん波打ってきているので、
もう張り直すしかない。

ペリペリとはがしてみたら、
紙に角がたつこともなく、いい感じのくっつき具合だったので、
たぶん。接着剤としてのドーサの濃さは、
ちょうどよかったみたいです。

剥がした絵を、かなり細めに巻いてみても、
表面はまったく割れる気配はないので、
もうすこし安心して塗ってもいいのかも。。。。

どうせなら、もう最初からやり直すことにして、
小下図も再度作り直しました。
骨描きは、もう少し薄くして、線も減らしてみようかな。

新しい小下図



 
     
  2020./07/27  水干による下塗り~岩絵の具   
 

水干絵具で、下塗りをしました。
下塗りというのは、上に塗る岩絵の具のためのベースつくりで、
マチエールなどもこのタイミングで作っていくのですが、
なんせ紙が薄いので、あまり凝ったことができません。
今回、マチエールつくりはなしです。



岩絵の具で雰囲気作りをしていきます。
この段階での岩絵の具は、
大きな刷毛で全体に塗る、という作業が多いのですが、
長雨つづきで、部屋の湿度があまりに高いせいか、
紙全体に何度も水を含ませてしまうせいか、
真ん中あたりが浮いてきてしまいました。
おそらくアクリル版との剥離がおきているのでしょう。

まだ周囲はしっかりくっついているので、
様子をみつつ、このまま描きすすめることにしました。

今度は、もうすこしドーサを濃くしなくてはいけないかもです。



おまけの画像。
「アオメアブ」
引っ越してきたこの地域は、山が近いせいか
以前にもまして虫がいっぱいです。
携帯で撮影したのですが、偶然にも綺麗に撮れました。

顔だけみていると、トンボか蜂のようにみえます。
でも、羽が2枚しかないから、アブ。
(トンボも蜂も羽は4枚)
性格はかなり凶暴。
昆虫界最強のハンターと言われ、
スズメバチを襲うこともあります。
 
 
     
  2020./07/17  小下図~トレース~貼り込み~墨入れ~地塗りまで  
 

小下図を作りました。
こんな感じで行こうと思います。

紙質や絵具の重ね方が違うので、
絵の雰囲気も変えたほうがいいのかもしれませんが、
今までどおりの画風がどこまで再現できるのか、
やってみようと思いました。



線描きの下図をトレースします。
アクリル板の上に下図を固定して、
その上に2号白麻紙を置いて、
骨描きをしていきます。



薄いのでよく透けてみえています。



トレースが終わりました。



いよいよアクリル板にドーサ液で貼り込んでいきます。
先日、実験をして1番適していると思われた濃さの
ドーサ液をもう一度作りました。

実は、前回、何回も実験しているうちに、
アクリル板の上で、ドーサ液がはじくようになってしまったのです。
どんどん薄めて、水の量が増えたからでしょうか。
やはり、アクリルの上で、ドーサ液がはじいてしまうと、
あまり綺麗に貼れませんでした。

今回は、はじくのかはじかないのか、
ドキドキしました。



はじくことなく、きれいに貼ることができました。
なぜはじかなかったんだろう???

この日の室内は、温度26度、湿度75%
梅雨なので、高温多湿です。
温度はまだいいとしても、
湿度がかなり高いのが気になるところです。



薄墨で、濃淡をつけ、
上から、地塗りの胡粉を塗りました。

地塗りの胡粉は、上羽製の白鳳、
白鳳は、ホタテ貝のやや粗めの胡粉です。
そこに、方解末の11番をまぜて塗りました。

私は普段、地塗りは、白鳳胡粉に方解末9番をまぜて、
塗るのですが、
今回は、できるだけ薄仕上げにしなくてはいけないので、
方解末は、11番にしてみました。

それでも、若干刷毛が重く感じられたので、
ギリギリだったのかもしれません。

しっかり乾かしてから、
彩色に入っていきます。
 
     
  2020.07/07  二号白麻紙のベタ貼り    
 

軸装用の和紙二号白麻紙。
とても薄く、そのままで描くことができないので、
なにかしっかりした板に貼り付ける必要があります。

雲肌麻紙のような厚みのある紙は、
木製パネルにタイコ貼り(パネルの側面のみに糊付けする方法)
すればいいのですが、
二号白麻紙の場合は、アクリル板などに、
直接貼らなくては いけない。
ただし、剥がすときのことを考えて、
糊は最低限の薄さに。。とのこと。

この場合の糊というのは、ドーサ液を使います。
私がいつも作るドーサ液は、
三千本膠1本(約10g)に水100(絵を描くときの膠の濃さ)
そこにミョウバン3g
そこに、400~500ccの水を加えます。

これを基準に、水を2割増したもの、さらに2割増したもの、
の3種類を作りました。



軸装に詳しい先生にお聞きしたところ、
白麻紙をアクリル板に貼る方法は、
アクリルにドーサ液を塗りつけて、
その上に、軽く湿らせた白麻紙を載せて、
空気を抜いて貼る、とのこと。

しかし・・・・アクリル板は、表面がツルツルです。
そこに液体のドーサ液を塗ることができるのだろうか・・?
(はじいてしまって、塗れないのでは・・・・)
そして、湿らせた極薄の白麻紙の扱い方は??

疑問が多くわきますが、とにかくやってみることにしました。



アクリルにドーサ液を塗り、
その上に乾いた白麻紙を置いて、すぐに霧吹きで、湿らせて、
なで刷毛で、貼ってみることにしました。



アクリルに刷毛でドーサ液を塗ってビックリ。
ぜんぜんはじきません。
ええ??なぜ??
膠がはいっているからでしょうか?
よくわからないけど、
すぐに白麻紙を置いて
、霧吹き&なで刷毛で上手く貼ることができました。

(なぜ、アクリル板にドーサを塗ることができたのか?
ガラスでもできるのだろうか?
と、思い、ガラス板でやってみたのですが、
やはり、はじきました。
う=ん・・・ガラスではだめなのか??)



よく乾かした後、端からそっとめくってみました。
どれも、破れることなく剥がせるのですが、
基本のドーサと、水2割増しのものは、
角がたってしまいました。
これでは、画面の曲がったところの絵具がひび割れしそうです。
4割増しのものは、なんとか角を立たせずに剥がせそうです。
でも、これでも、まだ濃いような・・・



さらに、5割増し、6割増し、7割増し、と
3パターン作ってみました。
7割増しでも大丈夫そうです。
ただし、あまりにも簡単に剥がれます。
6割と7割の間、くらいが適当なのかもしれません。

となると、
三千本1本に、ミョウバン3gに、水1000cc
くらい、ということでしょうか。





二号白麻紙、今まで使ったことのない紙でしたが、
大変美しい紙です。
とくに、にじみやたまりがすごくきれいにできます。
早く描いてみたいです。

 
     

 

 掛け軸の依頼をいただきました。
テーマは、夏草(画面埋め尽くしタイプ)

画面埋め尽くしは、描いていておもしろいのですが、
とにかく時間がかかります。
ようやく大下図(原寸大の線描き)ができました。

一間の立派な床の間に掛けられるということで、
サイズも大きめです。

実は、今まで、額装作品しか制作してこなかったので、
軸装は技法も材料も未知の部分が多いです。

軸装研究をされている先生に
いろいろアドバイスを受けながら、
制作を進めることにしました。

同じ日本画絵具を使用するにしても、
軸装だと、ずいぶん制約がでてきます。

まず、第1に、巻くことを前提に
描かなくてはいけないので、
厚塗りができません。
また、私がいつも使っている
雲肌麻紙も、分厚すぎて不向きとのこと。



これは、掛け軸向きという
二号白麻紙。
下の絵が透けて見えるほど薄いです。



とくに難しいのは、胡粉の扱い。
これは、絹に描かれたものですが、
膠の濃さや、塗り方が良くないと、
巻いたとき、
このように、ひび割れてしまいます。



下塗りの絵具の状態とのバランスが悪いと、
このような剥離も起きてしまいます。



いきなり、原寸のままで制作に入ると、
描き直しになった場合、時間がかかりすぎるので、
まず、画面の一部をトリミングして、
構図を修正し、
色紙幅の感覚で、
試しに一幅、作ってみることにしました。

この先の制作の様子も、
時折、ブログにアップしていこうと思います。