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  2020.06/22  ランプシェード完成 
 

小学生の課題「ランプシェード」

新聞紙の色の部分を好きな形に切り抜いて、
ペットボトルにスティックのりで貼っていきます。



和紙を手で裂いていきます。



裂いた和紙に水のりをつけて、
新聞紙のパーツの上から、
平筆でペタペタと貼っていきます。
・・・というのは、先週の話。

 

そして、1週間後、
のりもすっかり乾いたところで、
今日は、鑑賞会を行いました。

苦労したところ、工夫したところ、
お互いに発表しあいます。
みんな自分の出来映えに大満足のようでした。



今回みんなが覚えた言葉は、
「和紙」

和紙を通して、
柔らかい光の中に浮かぶ色とりどりの影。
厚く貼っても、薄く貼っても美しい。
その繊細な美しさは、
最高級の手漉き和紙ならではの風合いなのですが、
それはヒ・ミ・ツ。

実は、ずっと前に絵巻を描いたときの、
薄美濃紙が残っていたので、
それを使ったのでした。

これだけの紙を漉ける人は、まだいるのだろうか・・・



これは、小学6年生の子の作品。
ライトが灯っていなくてもきれいなのですが・・



灯りをともすとくっきりと浮かび上がります。
森の上を駈けていくブルーの羽根を持つ大きな鹿。
物語を感じることができて、とっても素敵です。
鹿の横顔もすごく上手にできました。
さすが高学年です。

先生の参考作品を完全に超えましたね!
私もがんばらないと。
 
     
  2020.06/12  引っ越し完了 
 

今まで住んでいた家の掃除を終えて、
挨拶回りをして、
ようやく引っ越しが終わりました。
最後の荷物(掃除道具)を積み込んだところに、
梅雨入り宣言。
あぁ、よかった。

本当は、来週、母も引っ越してきて
同居となるはずだったのですが、
体調を崩してしまい、
母の移動は、急遽、秋に延期することに。
「老木は移植したらダメなんや」
以前、近所のおじいちゃんに言われた言葉が、
ずっと頭に残っています。
(老木と聞いたら母は怒るだろうけど・・)

それにしても、長い長いお休みでした。
コロナではなくて、私の画業。
2ヶ月以上も筆をとらないなんて、
30年ぶりくらいだったんじゃないだろうか。
とくにこの20年間は、
ほとんど毎日描いていて、
父が逝ってしまった朝も、
大好きだった猫が旅だった夜も、
ひたすら描いていました。

そういう点では、今回の引っ越し、
そして今回の個展は、この先にふりかえってみると、
人生において、
ものすごく大きな出来事になっているのだろうと思います。

新居の画室は、午後に西日が差し込むので、
カーテンを取り付けることに。
今まで使っていたものと、幅が同じだったため、
リメイクすることにしました。



しつけ糸もラシャばさみも、使うのは何年ぶりだろう。
静まりかえった家で、1人、
布に針を通して一針ずつ進む。
あぁ、なんて気持ちがいい。
たったこれだけの作業なのに、
モノつくりは、太古の昔、
人間になったばかりのときの本能を刺激される気がします。

カーテンをかけたら、画室は完成。
ようやく制作の日々に戻れます。
大きな真っ白な画面に向き合う気分です。
 
 
     
  2020.06/04  ゆるっと再スタート 
   

コロナウイルス感染の拡大も、いったん治まり
小中学校も、いよいよ本格的新学期の始まりです。
といっても、本当に長い長い春休み。
子どもたちも先生も急に元に戻るのは大変そう。
でも、
今週は、まだ給食が作れないという理由で、
こんな時間割に。
小学生も中学生も同じ時間割とのこと。

これなら、楽しそう~
理由は給食だけど、
ウォーミングとしては
最高の時間割なんじゃないでしょうか。

さて。
そのような中、今年度から、中学生に加えて、
小学生の図工も見ることになりました。
(全校生徒5名)
小学生、特に低学年は教えたことがありません。

とりあえず、第一回目は、
ろうそくライトと、
ペットボトルと新聞と和紙でできた、こんなランプシェード。
各パーツは、切り抜いた新聞紙でできています。



これは、私が作った見本なのですが、
新聞紙を床にグッチャグチャに拡げて、
自分の欲しい色をさがしては、
ハサミでチョキチョキは、
相当楽しかったみたい。

それにしても、小1、小2クラス、
めちゃくちゃにぎやか!
あまりに大騒ぎすぎて、
写真を撮ることができませんでした。
でも、なんとか1時間で、
パーツを切り抜いて貼るところまでできました。

次回は子どもたちの作品を載せたいと思います。
 
     
  2020.05/26  明けない夜はない   
   

2年ぶりの個展が終了しました。

今回は、コロナウイルスによる影響を多大に受け、
大変複雑な状況下での開催。
しかし、そのような中、遠方から来てくださったみなさま
そして懐かしいお顔!
本当にありがとうございました。
また、会場や画廊のスタッフのみなさまにも
大変お世話になりました。
この場を借りて御礼申し上げます。

いろいろ異例づくめな個展でしたが、
得られるものは、必ずあるもので、
開催前は、いっそ中止の方がいいのに・・・
と思ったりもしましたが、
終わってみると、
やはり開催できてよかった・・と思いました。

さて、
会場から地下鉄でほんの一駅のところに、
大阪のシンボル通天閣があります。

ライトアップの色は、
コロナウイルス感染状況を表していて、
この日は、基準値内を意味する緑色。



そして、すぐ近くまで寄ってみると、
こんなメッセージが。
文字の力って大きいですね!
いったい
何人の人が励まされたことでしょうか。



通天閣といえば、新世界。
・・・といえば、串カツ!
実は、人生初串カツでした。
うわぁ~~メチャクチャ美味しい!
これは想像以上のうまさだわ。
もしかしたら、お店は、久しぶりの営業だったのかな。
まさに、「明けない夜はない」

そろそろ社会も再び動き出そうとしています。
早く引っ越しを終わらせてしまわなくては・・・
 
     
  2020.05/21  開催初日  
 

個展開催初日の昨日、会場にいってきました。
アートギャラリーはもちろん、
新型コロナウイルスによる
長きにわたる休業を余儀なくされた百貨店の久しぶりの営業。
人々の目にはどんな風にうつり、
また、街の人々の様子は・・・

この4ヶ月間、一度も岐阜県からでていなかったので、
よくわかりましたが、
大阪の人々は、感染に対する心構えがしっかりしていて、
そして、マナーもきちんと守られていて、
とても感心しました。

感染者、人口密度の低い岐阜の方が、
よほど油断していたり、また必要以上に神経質になってみたり。
ウイルスとの共存、という点において、
慣れていないというか下手だと感じました。
大阪の方たち、すごいです。

アートギャラリーのフロアは、
私の他にも、常連の有名作家さん2人が個展をされていて、
そのおかげもあり、
思っていたよりも多くの方が、会場にきてくださり、
また、みなさんの、ほっとしたような
おだやかな笑顔も大変印象的でした。

「アートは人類の生命維持に不可欠」
というのは、ドイツの文化相の言葉ですが、
今後の創作においては、
心だけではなく、身体へも良い影響もあるように・・・と、
それをもっと
意識してみよう・・・と思いました。

個展は26日まで。
会場は感染防止対策が徹底されていますが、
道中はどうかお気を付けてお越しください。
 
     
  2020.05/17  開催決定しました 
   

18日から、会場のあべのハルカスが営業再開することになり、
急遽、個展を開催することが決まりました。

今回、案内状をお送りできたのは、
ごくわずかな方だけでしたので、
この画面上で、あらためてお知らせいたします。

蔵田美和日本画展
「季節のかたすみを描く」
会場:あべのハルカス近鉄本店
11階 アートギャラリー
日にち:5月20日から26日
時間:10時から18時まで。

私は、初日20日の午後、
そして、23日(土)と24日(日)
会場におります。

日本画作品によって、
見に来てくださる方の心が潤いで満たされますよう、
少しでも力になれれば
うれしいと思っています。

 
     
   2020.05/07  幻の案内状になるかも
   

今回の個展でお世話になる画廊から、
案内状が届きました。

今回の個展は、百貨店の企画のため、
百貨店が営業すれば、開催しなくてはならず、
また、百貨店が休業すれば、中止です。

実は、今まで、開催するかどうかが、
二転三転しておりまして、
2週間を切っている今の段階でも、
まだわからない状況なのです。

百貨店の休業延長は、大阪府知事の要請できまります。
15日あたりに、なにか発表があるらしい・・・
もしかしたら、16日から営業再開もありうるかも。

しかし、もし、個展開催が、決定確実になったとしても、
案内状はなんだか送りにくいですねぇ。。
 
     
2020.04.28  タイムカプセルその2
 

相変わらず、 毎日引っ越し作業に明け暮れています。

これは、ある箱からでてきたカセットテープ。
あはは、なつかしい!
小林克也と伊武雅刀がやってたコントというかバンドというか・・
桑田佳祐や坂本龍一もからんでました。

そのあやしげな箱を奥へ奥へと見ていくと・・



戸川純ちゃんのレコード



いかにも美大生ちっくな“アングラ”映画のパンフレット
夢野久作原作。



さらに奥からでてきた映画のパンフレット
このあたりは、高校生のときか・・・



一世風靡して、
その後、動物虐待で問題になっていたような・・(笑)



さらに奥。
うわぁ~~!りぼんの特別付録、
陸奥A子先生の書き下ろし短編マンガとトランプ!
今見ても、めちゃくちゃカワイイ~~



そして、さらに箱の底からはこんなものが・・



え?スターのひみつや住所!?



な~んだ、プロダクションの住所じゃないですか。
・・とおもいきや・・



郷ひろみさんだけは、なんかホントの住所っぽい。
ひみつは、野球が大好き。
らしい。

さて・・・・・じゃ、また引っ越し作業してきます~
 
     
  2020.04.17  タイムカプセル  
   

引っ越しがはじまって、ひたすらモノを処分する日々。
今、住んでいるこの家と、実家との2軒分なので、
時間がかかるし、
また、古い実家は、無駄に広く、
置く場所に事欠かなかったため、
私の作品など、保育園のときから、今にいたるまで、
落書きみたいなものまですべてとってあったという有様。
引っ越し先にもっていくわけにいかないので、
これらも処分。

大量にでてきたのは、
高校生のときのデッサンや写生。
なつかしいというより、
あの頃の混沌とした苦い気持ちを思い出して、
ためいきがでました。
何を信じたらいいのかわからず、
目指すものも見えず。

今は少しはラクになれているの?
・・と画面の向こうの自分に聞かれたような気がする。
ざんねんながら、そんなに変わってない。
 
     
  2020.04.03  さみどりもゆる 
   
「早緑萌ゆる」 日本画 円形20号

オオシマザクラとギフチョウの組み合わせ。
以前描いた円窓のヤマザクラ「花雪洞」と、
構図は似ていますが、
技法や表現はかなり変えてみました。


「早緑萌ゆる」  部分


「早緑萌ゆる」  部分


「早緑萌ゆる」  部分


「早緑萌ゆる」  部分

これが、個展出品用の最後の作品です。

実は、この作品の制作が終わったら、
家の引っ越しをしようと思っていました。
実家を解体し、一人暮らしをしている母と同居するためです。

最近、“家じまい”という言葉をよく聞きますが、
ついに自分にも・・・・というか、
この間、主人の両親の家じまいをしたばかりだったので、
またか。という感じです。

形あるものは、いつかなくなるといいますが、
それはうわべ的表現であって、
実際には、誰かの手によって処分されない限り、
そこにあり続けるのですよね。
在るものを無にすることの労力の大きさ。。。
それをひしひし感じるこの頃です。

新作の更新は、しばらくできなくなりますが、
ブログは、書いていこうと思います。
引き続きよろしくお願いします。
 
     
  2020.03.23  人間の叡智 
 

世界全体を、まさに悪夢のような状況にしてしまった
新型コロナウイルス。
その影響で、
子ども達の登校中止が続いています。

授業で会えないのは、さみしいですが、
再開に備えて、
普段なかなかできない教材の研究や準備をしています。

友人が、こんな本を紹介してくれました。
「デザイナーのための折りのテクニック」
ここでいうデザイナーとは、
インダストリアルデザイナー
つまり工業デザインです。

・・・というと難しそうですが、
平面のものを立体化して、
生活の役にたち、なおかつ美しいもの。
そのための発想のテクニック。

平面~立体の基礎を学ぶ機会など
専門的な学校にいかない限り、
なかなかないでしょうから、
たまには、こういう授業もいいかも・・
・・・と、思い、
試しにやってみたら、
自分がハマってしまいました。





できあがったものを見ても、
そう大きな感動はないのですが、
実際に作ってみると、驚きと発見がとても多いのです。





どの形もそうですが、
平面の状態に、あるアクションを加えてやると、
突然立体になる。
その瞬間がすごいのです。

傘をたたんだり、扇を開いたり、
紙袋なども、そうだったのか!



エッシャーの絵にでてくる
連続パターンがそのまま立体になったよう・・。

この本には、DVDがついていて、
紙に折り線をプリントすることができるのですが、
設計図だけみて、いかに定規などを使わずに折るか、
などを考えるのも、おもしろいです。



ただ紙をまるく筒にしただけのものに、
折りとひねりを加えると、こんな形に。
あらためて、人間ってすごいなと思いました。

こんなにもすごい叡智を持っている人間なのですから、
今回の、コロナウイルス禍のせいで、
めちゃくちゃになってしまった社会も、
きっと、賢く立て直せるはず。。
 
 
     
  2020.03.13  2億5000万年という時間  
 

コロナウイルスの影響で、
ほとんど全ての人の集まりが
中止になるほんのちょっと前。
たまたま知った講演会にいってみました。

小さな町の平日の昼下がり、
こんなテーマの講演会。
聴講生は私1人なのでは・・・思いきや、
100人以上入れる会場はすでに満員で、
急遽補助席も用意されるほどの賑わいでした。
ウミユリ、大人気なのだろうか・・?

まったく知らなかったのですが、
ウミユリは、植物ではなく、
棘皮動物という種類の動物で、、
ナマコ、ヒトデ、クモヒトデ、ウニ、などと同じ仲間なのだとか。

2億5000万年前、
地球生命史、最大の大量絶滅が起き、
90%もの動物が絶滅してしまった・・。
このとき、、
浅瀬の海に棲息していたウミユリのほとんどは絶えたけれど、
やや深い海に棲んでいたわずかな生き残りが、
海の底へ底へと、移動し、
今では、9000m級の深海にのみ、
姿を確認することができます。

その2億5000万年前、赤道あたりにあった
ウミユリの楽園だった浅瀬は、
その後、大陸プレートの動きによって、
今の日本の岐阜県の
まさにこの公演が行われているすぐ近所の
金生山に移動しました・・

・・・・ものすごくざっとですが、こういう内容の公演でした。


 


実際にもっと近くで見たかったので、
金生山産の、ウミユリと、フズリナ
(ウミユリと一緒に棲息していた単細胞生物)の
化石を購入してみました。

以下、拡大画像です。













見れば見るほどおもしろいです。
造形的にもですが、
2億5000万年前には、生命として存在していたという事実。

地球の生命の歴史は、絶滅の歴史といえるでしょう。
絶滅の裏にあるのは、外敵と病気、
そして、さまざまな原因による気候変動。

水にも土にも潜れず、空も飛べず、
硬い鱗や、鋭い牙、保温する羽毛も持たず、
人類ほどひ弱な生物は他にないかもしれないです。

フズリナが出現して滅びるまでに1億年。
恐竜が出現して滅びるまでに2億年。
それに比べ、今の人間の祖先が誕生したのは、
まだたったの20万年前。
地球が、ほんの一瞬、凪のようにおだやかになった瞬間に
爆発的に繁栄しているだけのこと。

そう思うと、今、生きていることに対し、
もっと謙虚にならなくてはいけないのではないのかなと
思えます。
 
     
  2020.03.02  オリジナルキャラ&グッズ 
 

私の作品は、まだまだ時間がかかるので、
中学生美術作品のキャラクター造形のその後についてです。
先日、キャラクターのアイデアスケッチを元に、
3D化(立体化)しました。



「オリジナルキャラクター・社苦名限(しゃくなげ)」です。
色合いなど、忠実に再現できて、
とくに、小さい「シャクナゲ」(=チビナゲ)は、
なかなかかわいいです。



アイディアスケッチ→3D化、と来たので、
次は、いよいよグッズ化です。


「社苦名限」のオリジナルDVDを作ることにしました。
これは、厚紙を切って作った原版です。



版画用プレス機にかけて、
エンボッシング加工していきます。



オリジナルグッズの完成です!
なかなかオシャレにできあがりました。

本当は、中に画像や動画など入れたかったのですが、
残念ながら時間切れになってしまいました。

実は、あと1日で完成というところで、
コロナウイルスによる学校休業になってしまったのです。
中学3年生なので、もう後がない!
休業突入前日の、休み時間と放課後を使って、
なんとか仕上げることができました。
よかった~
卒業おめでとう!
 
 
     
  2020.02.18  今のところ大丈夫 
 
トレースに3日間かかり、線描きにさらに3日間。


そして墨入れにさらに3日間。
ようやく彩色(下塗り)に入ります。

2年前、同様の作業を伴う絵を描いたとき、
うつむきの作業が長く続きすぎたため、
頸椎と腰椎をいためてしまい、
しばらく病院通いでした。

その後、一念発起、ちょっとマジメに筋トレをして
そして臨んでいる今回。
今のところ、大丈夫。
モノ作りは、やはりまず体力ですね。

そういえば、以前、先輩の日本画家が、
体力が落ちて、美人画の毛描きができなくなった、
と嘆いていらしたのですが、
こういうことだったんだなと、実感。
 
     
  2020.02.07  個展にむけて 
   

コロナウイルス肺炎で、社会が戦々恐々としているさなか、
トップページでもお知らせしていますが、
次回個展の会期が決まりました。
個展の頃は、世の中はいったいどうなっているのか、
不安だらけですが、
とにかく描かなくては。。
出品用最後の一作にとりかかりました。

前回の個展で制作した、円形20号の桜が、
どうも納得いかないので、
同じサイズ、同じ題材で
再度、取り組むことにしました。

上の画像は、原寸大の習作です。
写りきっていませんが、今回は10枚ほど作りました。



パネルも仕入れ、ドーサを引き、
前回薄かった鉛筆念紙をしっかりと塗り直し、
下図をトレースして、いざ!線描きです。



線描きは、
長年、手前の黒軸の筆を使ってきたのですが、
昨年、販売終了になってしまいました。
以来、代わりの筆を探していたのですが、
なんとかこれなら、
という筆がようやく見つかりました。

上の白い軸の筆です。
今まで使っていたのは、タヌキの毛、
今回のはイタチです。

イタチの毛は、はタヌキに比べると、
若干柔らかく、コシが弱いのですが、
なんとか許容範囲。

しかし、紙も筆も絵具も、大インフレ状態で、
例えば、1週間前と比べて、倍ちかくの値上がりも
当たり前に起きるようになってきました。

職人による手仕事の品が、
今まで安すぎたのだと言えば、そうかもしれませんが、
そのうちあまりに高価すぎて、
買えなくなってしまう日がきてしまうかもです。
 
     
   2020.01.25  大文字草 
 
「大文字草」  日本画  SM


「大文字草」 日本画 部分


「大文字草」 日本画 部分

年末に写生した大文字草を日本画にしました。
SMというのは、サムホールというサイズのことで、
縦が227㎜、横が158㎜、
ハガキを一回り大きくしたくらいの
小さな画面です。

小さな画面でありながら、
一ヶ月もかかってしまいました。
小さくても大きくても、
手間はそう変わらない、ということもあるのですが、
今回は、最初に描いた絵が、
山野草を意識しすぎたせいか、
色合い、構図、視点、全てが、
陰気になってしまったため、
一から描き直したからでした。

ボツにした作品をここに載せるのは、
大変気が引けますが、
ここまで読まれた方は、
どんななのか気になると思いますので、
ブログのネタということで・・・・


「大文字草」  ボツ作品


「大文字草」 ボツ作品


「大文字草」  ボツ作品
 
 
     
2020.01.17  徳川美術館~良寛さん 
 

 

名古屋市大曽根、その名も徳川町にある徳川美術館
尾張徳川家に受け継がれてきた膨大な重宝を所蔵しており、
大名家伝来家宝コレクションとして
日本最大の規模を誇っています。

数だけでなく、質、保存状態においても、
他の追随を許さず、
戦禍を免れ、現存していることは
奇跡といえるかもしれません。

貧困にあえぐ庶民の上で・・・・
という見方もあるかもしれませんが、
日本の工芸の技術の高さを、
ここまで引き上げ、保護したという点においては、
大名家の功績は大きいと思います。



今回の特別展は、良寛さんの書展でした。
これだけの数をまとめて見る機会は、滅多にないでしょう。
今回は、「その人と書」というテーマの通り、
良寛さんの生き様なども合わせて紹介されていました。

74歳で亡くなるまで、寺をもたず、
托鉢僧としての生涯を送り、墨染めの衣に身をつつみ、
子どもと戯れ、生けるものを慈しみ、
漢詩や和歌、書に優れ・・・。

清貧の中で、その深い教養や知性は、
どうしたら身につけられるのか、
凡人の私には、不思議でなりませんが、
良寛さんの書をみると、
まさにその生き方が伝わってくるようでした。

細くしなやかで、優しくて強い。
まるで、広い野原で風にふかれる
小さな草花を見ているような気持ちになります。







こんな字を書けるようになりたいなぁ。。と
思うのですが、
実際に書いてみると、まったく書けません。

会場て見た釈文の中で、
「囚われない」という言葉が印象的でした。
何事にも囚われないように生きていくのが、
良寛さんに近づく第一歩でしょうか。。

こんなにも長い時間をかけて見た書展は、
初めてでした。

特別展 没後190年記念
「良寛さん その人と書」
1月31日まで。

(常設展の雰囲気とのギャップがちょっと面白いです)
 
     
  2020.01.08  社会を苦しめる名の限り・・  
 

年が変わったので、ブログページの更新をしました。
自身の新作のアップで始めたかったのですが、
残念ながら、まだ仕上がっていないので、
久しぶりに中学生の美術作品の紹介を。。

、“キャラクター造形”
ご当地キャラでも、ゆるキャラでも、マスコットキャラでも
なんでも構わないので、
独自のキャラクターを作りましょう。
という課題です。
(中三男子)

最初彼は、ご当地キャラを作ろうと思っていたので、
旧坂内村の木、花、伝説から、
もみの木、しゃくなげ、龍、をモチーフに
考えていたのですが、
キャラクターができあがっていくうちに、
キャラが一人歩きを始めたようです。





一見、天使の輪と羽根を持つクリスマスツリーのような、
メルヘンチックな外見ですが、
キャラクターネームは、「社苦名限」(しゃくなげ)
名前の通り、社会を苦しめる存在だそうです。
身長は、100m。
金色の輪の両側にある丸いのは目です。
木のように見える部分は、傘のように開き、空を飛ぶ。
行動範囲は、地球だけにとどまらず、宇宙に及ぶ。
そのほか、誕生した経緯などなど、
画面に書き切れない細かい設定があります。








花粉を吸った人間は、「シャクナゲ」となり、
「社苦名限」に行動をコントロールされ、
自らの意思とはうらはらに、命を捨てるようになるそうです。

3学期は、これらを3D化(立体化)していきます。
今から、完成がとっても楽しみです。