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new  2018.12.14 中学生の美術 2年生   2014/01-06
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「中学生美術作品 2年生 砂絵」



「中学生美術作品 2年生 砂絵 部分」

中学生の美術作品第二弾は、2年生の課題で砂絵です。
日本画の岩絵の具を知っている方は、岩絵の具じゃないの?と、
お思いになるかもしれません。
ある意味、砂絵は岩絵の具作品です。

画面全体が粘着シートになっていて、保護紙で覆われています。
保護紙をカッターで切り抜いて、剥がすと、
粘着シート部分が表れるので、そこに砂をまいていくというわけです。
つまり、ゴキブリとかネズミを捕らえるアレと同じですね。

作品の意味は、遺跡からの発掘
モアイ像が掘り出されているところを抽象的な作品にしたのだそうです。

遺跡ということで、アースカラーがふんだんに使われていますが、
教材の砂絵の砂は、極彩色の鮮やかな色ばかりで、
このような中間色を出すには、1色1色、丁寧に混色しなくてはいけません。
途中で投げ出さず、よくがんばりました。

この子は、坂内小中学校全校で唯一の男子生徒です。
あとは全部女の子ばかりなのです。

中2男子。
この子の人生においても、
社会においても、ちょっと特別感のある時期であり、存在です。

自分のことを振り返ってみると、
将来の夢も、人間関係も、そして自分自身のことも
なにもかも持て余していて、
あんなやっかいな時期には、戻りたいなんて思わないけど、
感覚が子猫の歯のように、尖っていた。

自分としっかり向き合って、一日一日を大切にしてね。
と伝えたいです。
 
 
     
  2018.12.03 中学生の美術 3年生  
 
「中学3年生美術作品 3年生 エンボス版画」

久しぶりに中学生の美術作品の紹介です。
市販のバースデーカードなどで、
紙にこのような凹凸の加工がしてあるものを
ご覧になったことがあるかと思います。
エンボッシングといいまして、版画の一種です。

今、中学3年生は、卒業を意識した作品つくりをしていて、
これは、中学校3年間の思い出の画像をいれたCDやDVDなどの
ディスクケースのジャケットになります。
(H31、3月5日というのは、卒業式の日)



ちょっとわかりづらいかもしれませんが、作品の全体はこんな感じです。
へこんでいるところと膨らんでいるところがあります。
それが、普通の版画の感覚とちょっと違うところだと思います。



これが原版です。
厚紙を切り抜いたものを台紙に貼っています。
版画なので、左右反転させて作らなくてはいけません。



原版のアップです。
作品の大きさは、ハガキを縦にして2枚横に並べてくらいでしょうか。
厚紙はかなり硬いので、きれいに切り抜くのはなかなか大変で、
とっても根気の要る作業でした。
よくがんばったものだと感心してしまいます。

私が中学生美術の講師になってから、
エンボッシング版画は、4回目。
先輩の残していってくれた作品を見たり、参考にしたりして、
年々レベルがあがっていくのを感じます。

先輩たちの足跡が美術室に残っているというのは、
後輩にとってすごく良いことと思います。
しかし、卒業生の作品がいつまでも学校にあるのは、
“問題”なのだそうで、
完成したら、すぐに家に持って帰らせるように。
と、教育委員会からのご指導が。。(困)
 
     
  2018.11.22 世界のものさし  
 

世界の重さの基準であるキログラム原器。
作られた当初は10万年は変わらないと言われていたのに、
130年間で重さが変わってしまった。
変化量は、
指紋1個分の脂の量=ミジンコ3匹分とのこと。

指紋1個というと、たったそれくらい、と思えるけど、
ミジンコ3匹というと、かなりの差のように感じるのがおもしろい・・。
ともあれ、基準になるものは正確でないと意味がないということです。

さて、去年(2017年)8月4日のブログにも書きましたが、
福井県三方五湖の一つ水月湖には世界に誇る「ものさし」が存在します。

ボーリングで掘削された
湖底45m、7万年分のまったく途切れのない堆積土。
「年縞(ねんこう)」です。
今年の9月に、45m分の現物が展示された博物館がオープンしました。

どんな感じかというと・・・


1年間で、約0.7mm
これが7万年分もあるのです。
層の中には、プランクトンの死骸や花粉の種の化石、珪藻類の化石などなど
当時の気候を解析することができるさまざまな情報が
ぎっしり詰まっています。
(もちろん、解析できるのは、気候だけではないのですが)

7万年前の当時の現物が目の前にあるのですから、
これほど揺るぎない「ものさし」はありません。



1年ごとの層がはっきりしているため、
地震や火山噴火などの地殻変動が起きた時期を
かなり正確に判別することができます。



中でも、その特異な状態のため眼をひくのが、約3万年前におきた
九州の姶良カルデラ(桜島が形成されました)
の火山噴火による火山灰の層、
なんと30cm!
鹿児島から福井県まで飛んできて30cmも積もりました。






2万年前には、今よりも気温は、7~8℃も低く、
津軽海峡は、氷原だった・・・

そして、11653年前、
氷期は突然終焉し、、温暖な時代へと移り変わっていく。
そして、ホモ・サピエンスは、本格的な繁栄を迎えることとなる・・

過去には、氷期でありながらも、温暖化が何度も見られ、
それは、1年ないし数年のうちに7℃も上昇するといった
暴力的ともいえるくらいの急激な変化だったようです。

・・・・といった具合に、、年縞による、生のサンプルからは、
気候の歴史を、まさに手に取るように、知ることができます。



水月湖に浮かぶボーリングの筏。

年縞から読み取れるさまざまな気象現象から、
現在がいかに人類にとって過ごしやすい瞬間的な時代なのかが
よくわかります。

ましてやこれが、地球誕生45億年の規模で考えたとき、
まさに、ここ“最近1万年”は、
奇跡の“一瞬”であるといえるのでしょう。
そう考えると、今見ているすべてがいとおしく思えてきます。

もっともっと「今」をよく見なければ。
そして、大切にしなくては。
「今」は、もう二度と見ることができないのですから。



最後にもう一つ。
博物館のカフェのカレーライス。
これがもう、抜群にパーフェクトなうまさ!
通いたい!
 
     
  2018.11.16 立冬の写生 
 
ノブドウの写生 透明水彩

直径6800mもある巨大な時計を作ったら、
秒針の動きは、1秒で340m、つまり音速と同じになるらしい。
・・というのを聞いて、地球の秒速を思い出しました。

地球の自転速度は、赤道直下は秒速463m、日本では約200m
公転速度にいたっては、秒速30km。
そんな自覚はまったくないけれど、
たしかに、時の針は、立冬を瞬く間に通り過ぎていき、
景色は、晩秋そのものになりました。
あたり一面が白銀になる前の、とびきり美しいプレゼント。

去年の今日は、初雪だったと、
近所のおばあちゃんがいっていました。
今のうちにたくさん写生をしておかないと。。。


ノバラの実の写生  透明水彩


ノバラの実の写生 透明水彩


リンドウの写生 透明水彩


ノギクの写生 透明水彩


ノギクの写生 透明水彩

 
 
     
  2018.11.07  背景の処理
 
「月華」  日本画  M6

白い彼岸花の群生。
胡粉とは、前回よりは少し仲良くなれた・・・ような気がする。
苦手だからといって逃げていてはいけないし、
失敗もしなくてはいけないと思う。
時間も労力も使ってしまうけれど、
最善、最強、そして最速の勉強は、失敗することかもしれない。

今回の作品は、前回同様、
月輪の部分に銀箔(アルミではなく)を押し、
一部剥がして模様をつけたあと、
テカリを押さえるために、極薄の楮紙を張り、
その上からモチーフを描き、
その後、薄く溶いた岩絵の具を幾重にも重ねる。
という手順で描いています。

いろいろやってはいるのですが、
背景になにもない絵というのは、
断然、短時間で描くことができます。
こういうのはラクでいいな~と思いますが、
やはり、ごちゃごちゃ描きたくなってきてしまう。

次の絵の構想は、ごちゃごちゃタイプ。
次作のアップは、かなり先になるかもです。


「月華」  日本画  部分


「月華」  日本画 部分


「月華」  日本画  部分
  
 
     
  2018.10.28 胡粉 
 
「青月」 日本画 M4

日本画で使う白い絵の具の代表的なものは、
胡粉と呼ばれる貝の粉です。
他の色のほとんどが、石や泥の粉であることを考えると、
胡粉は、かなり特殊な絵の具といえます。
また、
胡粉の中にも、ホタテ、ハマグリ、牡蠣、といろんな種類があり、
また、それぞれの粒子の大きさによっても、
白の色が変わってくるので、
胡粉を使いこなせるようになるには、
かなりの熟練が必要だと感じます。
私は、いまだに苦手です。

1番難しいのは、どこかというと、
塗った直後は透明なのに、
乾くと白く発色するというところでしょうか
わずかな水加減で、白くなりすぎたり、まったく発色しなかったり・・・
透明だから、どこを塗ったのかわからなくなる。

今回、白い彼岸花の群生を描きたくなり、
胡粉と真正面から向き合う覚悟を決めました。

・・・といっても、やっぱり、不安要素が多いので、
まずは、1本から。。。


「青月」 日本画 部分


「青月」 日本画 部分

 
 
     
  2018.10.22 虫の眼から見ると・・ 
 




写真にこだわりのない私は、
カメラを持たず、いつも携帯ばかりです。
でも、携帯といえど、ごくたま~にですが、条件がそろうと、 
とってもきれいな写真が撮れたりします。
それが、今回のこの2枚の画像。


“ツマグロヒョウモン”


“アサギマダラ”

かなり細部までくっきりと撮影することができました。
さらに寄ってみますと・・・






もうこれは、自分でも感動です!
蝶の体ってアップでみるとこんなだったのですね!
このフサフサした毛並み、ものすごく手触りがよさそう!触ってみたい。

そして、アサギマダラのなんてオシャレなこと!
黒地に白のドット柄のファーベストにおそろいの帽子。

眼の色って、蝶によって違うのですね。
ストローはどちらも途中で曲がっている・・



そして、蝶と同じくらい感動したのが、
フジバカマの花。

遠くでみたら、地味な地味な花です。
ところが、極近くでみると、こんなにも美しく派手だったのですね。
そう。蝶や蜂にとっては、こんな感じに見えているのでしょう。
昆虫たちにとって、魅力的で人気があるのも、うなずけます。

いつまでみていても見飽きません。
他の虫や花も撮りたくなってしまいます。

でも、こんな写真はもう二度と・・といっていいほど、
撮れないだろうなぁ~
 
     
   2018.10.17 浅葱色  
 



庭のフジバカマが、満開を迎えました。

株が大きくなってきたせいか、
今年はいままでになく、
たくさんの蜂や蝶々たちが集まってきています。
1枚目の画像は、キタテハ、2枚目のアカタテハでしょうか。
そして、今回の記事の主役は・・・


“アサギマダラ”
フジバカマの蜜が大好きな蝶です。

画像ではわかりにくいですが、
前翅は、薄い水色に黒い筋模様、
後翅は、薄い水色にセピア色の筋模様です。
そして、この薄い水色が、
まさに“浅葱色”そのもので、
ネーミングに納得してしまいました。
(岩絵の具の水浅葱色)


アサギマダラを間近で、こんなにじっくり見たのは初めてでした。
夏は、北海道や涼しい高地で過ごし、
秋になると、九州や沖縄、遠くは台湾まで渡っていくのだとか。
その距離は、2000キロにも及ぶそうです。
長い長い旅の途中に立ち寄ってくれたのでしょうか。

よく見ると、他の種類の蝶は、
翅が傷つき、ボロボロになっているものも多いのですが、
アサギマダラの翅は、どれもまったく欠けていません。
遠方まで飛べるよう、丈夫にできているのかも・・



体は、黒地に白の水玉模様で、けっこう斬新です。
幼虫は、どんなだろうと調べてみて、ビックリ!



“草間彌生”作品そのもの!(笑)
これは、ゼヒトモ実際に見てみたいです。
幼虫の食草は、キジョランとのこと。
フジバカマの隣に植えたら、卵を産んでくれるかも。
 
 
     
2018.10.12 あの「あお」に会いに行く~東山魁夷展  
 

東山魁夷生誕110年記念の特別展。

群青、群録、緑青・・・
これらの色を古き日本では、すべて「あお」とよびました。
そして、「あお」の絵の具を、こんなにも美しく使えるのは
東山魁夷をおいて他にはいないのではないでしょうか。
ときどき、あの「あお」に無性に会いたくなります。

学生のころは、表面的な美しさしか見ることができず、
東山魁夷の本当の魅力がわかりませんでした。
しかし、歳をかさねるごとに、感じ方も変わってきて、
最近では、
あの「あお」の奥に見える、優しさ、そして深い深い淋しさに、
たまらなく胸をしめつけられるようになってきました。

ごく柔らかな間接光(厚い雲を通しての逆光とか・・)と静謐な世界。
写実と心象のはざまを、そっと包み込むような描き方は、
日本人なら誰もが好きにならずにいられない
国民的画家ともいえるでしょう。

唐招提寺御影堂の68面の障壁画や、皇室からの依頼など、
生涯、日本画の大家としての道をはずれることなく、
順風に歩んでこられたのだと思っていましたが、
実は、常に
自身の才能のなさゆえの苦悩に満ちていたのだとか・・
作品がこんなにも人の心に響くのは、
その謙虚で真面目な人柄が、
制作の姿勢に表れているからだろうなぁ・・としみじみ。。
 
 
     
  2018.10.02 はなとらのを 
   
「はなとらのを」  日本画 F3

最近、絵を描くとき、
色数はあまり多くないほうがいいのではないか、と思っています。
2色か、せいぜい3色くらいとか。
今回は、白とさまざまな緑。


「はなとらのを」 部分


「はなとらのを」 部分 
 
     
  2018.09.26 苔のむすまで木のはえるまで
 

制作の日は、朝から夜まで座りっぱなし。。
肩も腰も眼も痛くて、身体のために悪いので、
ふと思い立って、お隣の村に、散歩にいくことにしました。

山を一つ隔てた旧春日村。
伊吹山の北東方面の裾にあります。

今回訪れたのは、春日村古屋地区にある、君が代発祥の地。
でも、興味のポイントは、
君が代ではなくて、さざれ石。

学名、石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)
石灰岩が長い年月の間、雨水にさらされると、
炭酸カルシウムが水に溶解します。
粘着力の強い乳状液が、小石を凝結し、
さらには巨礫となっていく・・・
それが「さざれ石」です。
ここは、日本有数のさざれ石の産地なのです。


駐車場に車を停めて、
苔むした道を上っていきます。



かなり湿度が高いのか、とても苔の多いところで、
道の両側には、綺麗な清流とさまざまな種類の苔が・・



見晴らしの良い芝生広場・・・と思ったら
一面のスギゴケでした。



伊吹山は山まるごと石灰岩でできています。
伊吹山の裾野らしく石灰岩ばかりの川。
しばらく遡ると・・・・・



君が代発祥の地に着きました。





君が代発祥の地には諸説いろいろあれど・・・。
諸説いろいろの一つ。
伝承されている話は、なかなかおもしろいです。



ご本家の「さざれ石」
立派です。



近づいてみてみると、
なるほど、巌となりて、苔がむして、ツタがからまり、
あげくには木まで生えています。



さて、さざれ石の産地っぷりは、いかほどなのかといいますと、
渓流の真ん中にさざれ石。





杉の林の中に、ごろごろとさざれ石。



崩壊現場の土砂の中からでてきたのか、ドーンとさざれ石



小さくてもちゃんと苔むしております。

いくら伊吹山がまるごと石灰岩だといっても、
どこにでも、さざれ石ができるわけではありません。
ここは見事にさざれ石だらけの土地でした。
なるほど、
この湿潤な気候が、見事な苔とさざれ石を育てているのですね。



きれいな苔を少しもらって、
我が家のサンショウウオへのお土産に。
フカフカで大喜び
 
 
     
  2018.09.17  骨描き 
 

先日のスケッチをもとに、制作することにしまして、
骨描きが終わりました。

骨描きをするたび、思い浮かぶのが、
赤毛のアンの言葉です。
“私は明日が好きよ、だって何も失敗していない日なんですもの”

「私は骨描きが好きよ、だって何も失敗していない絵なんですもの」

今回は3号という小さな画面ですが、
やることは同じです。
また、明日から山頂に向かって、一歩ずつ。
道に迷いませんように。
途中で滑落しませんように。
 
 
     
  2018.09.12  流行遅れの花
 
ハナトラノオの写生 透明水彩

 ずいぶん久しぶりに白花のハナトラノオを見ました。
私の頭の中で、真夏の花といえば、ハナトラノオ、
おしろい花、千日紅(せんにちこう)、鳳仙花(ほうせんか)
どれもアスファルトのすきまから、生えていて、
半野生化していました。

最近、これらの花をめっきり見なくなったように思います。
園芸種にも流行があるので、
これらは時代遅れなのかもしれません。
そういえば、キンセンカも見かけなくなりましたっけ・・

逆に、ここ数年でものすごく増えたと感じるのは、
サルスベリ。
漢字で書くと、百日紅
千日紅と関係がありそうで、まったくないところが
おもしろいです。






 
     
   2018.09.01  蟻が火を吹く?
 
「あさがほ」  日本画  M8


「あさがほ」 日本画 部分

あさがほ 日本画 部分

「あさがほ」 日本画 部分

桔梗といえば、思いうかぶのは、
万葉集の山上憶良の句、
「萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、をみなえし、また藤袴、あさがほの花」

最後の“あさがほ”というのが、桔梗のことなのですが、
桔梗には、他にも、
「岡止々支(オカトトキ)」「蟻の火吹き(アリノヒフキ)」など、
おもしろい別名があります。
オカトトキは、諸説いろいろあるようですので、置いといて、
さて、「蟻の火吹き」

桔梗の花びらを蟻に噛ませると、蟻酸のせいで、
青紫だった花の色が、赤く変わる・・というもの。
つまり、こういうこと。
(実験画像をお借りしました)


花びらを丸めて蟻の巣穴に突っ込むと・・・・


1分もたたないうちに、この通り!

まるで、蟻が火を吹いたかのように見える、ということです。
たしかに、この変化にはびっくりなのですが、
まさか、これを花の名前にしてしまうとは!
昔の人の観察眼と、ネーミングセンスに脱帽です。
 
     
2018.08.17 蟲蟲蟲 
 

とってもさわやかで快適な一日。
本日のアトリエ内は、気温27℃、湿度38% エアコンなし
画面はどんどん乾いてくれて、膠もしっかりと効いてくれるし。
おもしろいように作業がはかどってうれしいかぎりです。

27℃を下回ると、蚊が活性化するらしい・・
結局、人間も絵も虫も、快適と感じる環境は同じなのでしょうね。

画像は、私のお気に入りのスポットの一つ。
岐阜公園内にある「名和昆虫博物館」
現存する日本最古の昆虫館です。
昨日、また行ってしまいました。











もちろん生体展示もあります。
(タガメ、金魚を補食中・・・)


ミュージアムショップでは、
当館職員作製の標本が売られています。
どれもため息がでるほど、綺麗。
クオリティが非常に高くて、ついついアレコレ欲しくなってしまいますが、
今回のお買い物は・・・・



昆虫観察ケース!
ああ!!これこれ!まさにこんなのがずっと欲しかった~~~!
レンズが2つついていて、それぞれ2倍。
2つ重ねると、4倍で観察することができます。



早速、庭に落ちていた、蝉の亡骸を入れて観てみました。
(ヒグラシ?)
ああ、この翠色・・・ゾクっとする美しさです。
底が方眼になっているのもナイス!
作ってくれた人、ありがと= 
 
     
  2018.08.02 伊崎棹飛び 
 

近江八幡「伊崎寺」 
時間もろとも、俗世と切り離されたような場所にあるお寺です。
来るたびに、心が研ぎ澄まされた気持ちになります。

毎年8月1日は、棹飛びの日。
比叡山で百日回峰業という特別な修行を終えた僧侶たちが、
高さ7m、長さ13mの棹の先から、琵琶湖へと飛び込みます。
「捨身(しゃしん)の行」、
すなわち、自らを犠牲にして仏道を求める行だそうです。

いつもなら、約1kmの山道の参道を通り本堂へ向かうのですが、
この日は、信者さんたちでいっぱいになるので、
湖から参詣することにしました。



今年は、13名の修行僧たちが挑みました。
風はほとんどないのに、棹が、ものすごく揺れる人、まったく揺れない人。
棹の動きと気持ちは連動しているのでしょうか。

読経と法螺貝とアップテンポな太鼓のリズムが緊張感を高め、
(この楽団の音楽?がものすごくかっこいい!)
思わず、固唾をのんで見守ります。



合掌したまま、青空に見事なダイブ。
大きな白波とともに、観ている人の歓声があがります。
行とはいえ、今日も体温なみの暑さです。
真っ青な空と湖に、真っ白な浄衣を翻して飛び込む姿は、
まさに爽快!

全員、無事に行を終えられ、戻っていかれました。

昔、伊崎寺は、陸続きではなく、島の形状をしており、
船で参拝したのだとか。
つまり、湖側が正面なのです。
こんなにも見事な巨石群の上にお堂があったことを初めて知りました。

異常気象による災害が続く今年。
若い僧侶たちの祈りが届きますように。
 
     
  2018.07.28 佐川美術館・田中一村展
   





恒例にしております、日本画教室の研修旅行。
今回は、滋賀県草津市にあります佐川美術館にいきました。

水と空が効果的に生かされた大変美しい美術館です。
建築のすばらしさに加え、
平山郁夫、楽吉左衛門、佐藤忠良のコレクションも充実しており、、
常設展示も大変見応えがあるのですが、
今回はなんといっても、特別企画展の「田中一村」。

幼少の頃から晩年にいたるまでの、
大変多数の作品が展示されており、
年齢とともに変遷していった画調がよくわかり、
作家の人生をも同時に学ぶことのできる貴重な機会でした。

南画に傾倒していた10代
20代半ば以降の琳派を意識した華麗なる花鳥画
そのあと、写生重視の生き生きした画風へ。
そして、50歳過ぎて、奄美大島へわたり、
集大成とも言える独自の世界の構築。

すべての期においても、大変完成度が高く、
作品作りに対する誠実さが強く伝わってきます。

美術画壇と決別し、
単身奄美に渡り、大島紬の工場で染色工として働きながら、
画業に打ち込んだ“孤高の画家”。
・・・として知られているようですが、
決して、世間と隔絶したような生活をしていたわけではなく、
常に、周りには力強い支援者や理解者がおり、
依頼によって制作した絵も多かったようです。

高い完成度と誠実さは、そこにあるように思いました。

田中一村の魅力は、
線と面と色彩の絶妙なバランス感覚。
そして、独特な空気感から生み出される奥深い本質です。
その本質の表現のしかたは、私にとって理想の境地そのもので、
観る側の心をそっと優しく強くつかんで、
いつまでもいつまでも絵の前にいたくなるのでした。
 
     
  2018.07.20 雫月 
 
「雫月」  日本画 4号円形

今日から土用の入り。
暦の期待を裏切ることなくどっかりとした暑さが続きます。

宇宙に浮かぶ地球のような、
水が滴るような絵にしたいと思いつつ制作。
タイトルは、「雫月」(しずくづき)


雫月 日本画 部分


雫月 日本画 部分


雫月 日本画 部分
 
     
   2018.07.06 精神性の宿るところ  
 

先日、
画材面の定義を失い、
精神性だけ残った絵画って、果たして日本画といえるのか??
と、書きました。

自分で書いておきながら、
はて?日本画の精神性って、具体的に何??
と思いました。

富士山や花鳥画などの伝統的モチーフ?
空間を重視した構図?
無駄を感じさせない美しい線描き?
にじみやたらしこみなど、日本画独自の手法?
たしかに、それらも、日本画らしさの一つではありますが、
でも、それは、和のテイストにすぎないように思います。

日本画の精神性の宿るところ。
私は、それは、「色」なのではないかと感じています。

以前も書きましたが、「色」は単体では存在できませんので、
「配色」とか、「色調」というべきなのかもしれませんが、
ここでは、総称として、「色彩」ということにします。

風土や暮らしと「色彩」は、密接な関係を持っています。
長年その土地に暮らしてきた遺伝子により、
本能的ともいえる「色彩」の感覚があるのではないか。
後天的なものももちろんありますが、
お互いの心に共鳴する色彩感覚を、日本人は持っているように思います。

そして、その「色彩」を、その感覚に忠実に表現するには、
やはり、岩絵の具を、墨や胡粉などとともに、
膠を使って、和紙や絵絹に接着させることが、
必須になってくるのではないか、と考えます。

だから、私は、どんなに失敗しても、高価であっても、
岩絵の具と膠を手放すことができないのでしょう。