Oneday
 

top 

 gallery
 
motif

 profile

contact 


  2016.12.20 個展終了 
   

心斎橋大丸美術画廊での個展が無事終了しました。

言霊(ことだま)という言葉がありますが、
今回は、言葉の力をつくづく実感させられた展覧会でした。
いただいた言葉の重み、温かさ、励まし、発想のヒント、
絵にお詳しい方からのも、日本画は初めて見たという方からのも、
一つ一つが、普段では決して得られない珠玉のようでした。

普段、ほとんど発表の機会のない私にとっては
「よくわからないけど、この絵が好き・・・」
そんな気軽な感想も、とってもありがたいことでした。

うれしかったのは、
「絵というのは、図版や画像で十分と思っていたのですが、
印刷物と実際に見るのとではまるで違っていました」
というご感想でした。
日本画というのは、画面の表面が絵の具の小さな粒子で覆われているため、
写真では忠実な再現がとても難しいものです。
しかし、写しきれない部分に、
作家の思いが宿ったりするように思えます。

足をお運びくださったお客さまに、
少しでも日本画の良さや、おもしろさがお伝えできたら・・
そんなことも思った展覧会でした。

どうもありがとうございました。
 
     
2016.12.14 心斎橋大丸個展   
 

個展の初日。
昔なじみの美術関連の方々、
久しぶりにお会いした懐かしいお顔。
大切な友人。
制作の孤独には慣れているつもりでいましたが、
大勢のみなさまの励ましのお気持に、あらためてふれて、
うれしいやら恐縮するやら・・
ただただ感謝の一言です。

初日から足をお運びくださったみなさま。
どうもありがとうございました。



花~悠久なる刹那
蔵田美和 日本画展
2016年 12月14日(水)~20日(火)
(最終日は17時閉場)
大丸心斎橋店北館 12階 美術画廊

17日(土)18日(日)会場におります。
ご来場ご高覧いただければ幸いです。
 
     
  2016.12.12 作品搬送  
   

明後日からの心斎橋大丸での個展の作品を会場へと送りました。
全部で26点。
思い返せば、ふりかえる時間もとらず、ひたすら描いてきました。

制作段階での画面は穴のあくほど見つめるものですが、
落款をいれて額装にだした時点で、興味は消え失せ、
意識はすでに次の絵のことでいっぱいになっています。

しかし、その制作段階において、
本当に自分の絵を見ることができていたかは、
大いに疑問であり、しばらく時間をおいて作品と向き合うと、
途中では見えていなかった部分などが、明らかになってきたりするものです。

それは例えるなら、過去の自分の精神面を客観的に見ることに似ています。
渦中においては自分自身が見えていないのと同じです。

個展とは、作品と、そして、作品を通して‘自分’と対峙できる貴重な機会なのだな・・・と実感。
そのような機会を与えてもらえたことにも深く感謝し、作品たちを見送りました。



 
     
  2016.12.01 名刺を新調   
   

そうそう使うことはないのですが、
名刺が残り少なくなってきたので、
これを機にデザインも一新したくなりました。

まずは、できるだけシンプルに、
そして、今まで横書きだったのを縦書きにしてみました。



空気をたっぷり含んだ暖かみのある和紙のような紙を選択。



肩書きにはずいぶん悩みました。
日本画を専門に描いているので、日本画家でもいいのかもしれませんが、
画家という言葉には、どうも違和感を覚えます。
もっと広汎に使えて、かつ
美術にまつわる作家活動をしていることを
すっきりした形で盛り込むには・・
・・・ということで、、落款印をいれてみました。
 
     
  2016.11.21 ほととぎす 
   
ほととぎす (日本画) P4

12月個展出品用の最後の1点をなんとか仕上げることができました。
(真四角画面の睡蓮は結局どうしても先に進むことができなくなり保留中)

よく、背景のモヤモヤしている模様はどうやって描いているのですか?
という質問を受けます。
金属の箔を貼ってはがして・・・なのですが、
言葉で伝えるのは難しいので、
今回は、制作過程を撮影してみました。



① まず、墨で、下図の線描をします。
日本画では、この作業を、骨描き(こつがき)といいます。
私は、紙はたいてい雲肌麻紙を使っています。



② 濃淡の薄墨で、花の模様や陰影などの調子をつけます。



③ 水干絵の具で、おおまかに着彩します。



④ モヤモヤ模様ををつけたいところに、金属の箔を貼ります。
今回は、箔足(箔のつなぎめ)を作らないことにしたので、
わざとシワと作って貼っていきます。



⑤ 画面を乾燥させた後、羽根ほうきで箔の重なった部分を落とします。



⑥ 粘着力の弱い養生テープなどを使って、
好みの模様になるまで箔を剥がしていきます。
(左半分が剥がし終えたところです)



⑦ 全体の剥がしが終了しました。



⑧ 全体に薄い胡粉を塗り、箔の照りを抑えます。



⑨ 岩絵の具で、着彩していきます。
岩絵の具を使うと、
水干絵の具ではできない透明感を出すことができます。
描いたり消したりを何度も繰り返し、雰囲気を作っていきます。



⑩ 色味のトーンを落としたり、加えたりしながら、
全体のバランスを整えていきます。
背景に濃い絵の具を重ねすぎると、せっかく作った箔の模様が消えてしまうので、
注意しながら作業を進めます。



⑪ 細部の描き込みをして完成です。



ほととぎす (日本画) 部分



ほととぎす (日本画) 部分

 
     
  2016.11.07 冬の青 
   

12月の個展の案内状ができあがりました。

季節的にホタルブクロは真逆なのですが、
ブルーの背景に、灯りのともった釣り鐘型の白い花は、
冬の入り口にふさわしい気もして、
画廊の方とも相談の結果、あえてこの絵を案内状に選びました。
今月下旬くらいから、みなさまのお手元にお届けしたく思っております。

話は少し遡りますが、この案内状を作る前に、
今回の個展にサブタイトルをつけてくださいと言われました。
制作において、この一年間、意識してきたことといえば・・・・

‘時’

止まることなく、戻ることなく、流れ続ける時間
生きるものすべて、時の支配から逃れることはできません。

花は、散ることで実を結び、
永遠の時の流れに寄り添っています。
そんな一瞬の姿を描けたら・・

『蔵田美和日本画展  花~悠久なる刹那』
大丸心斎橋店北館 12階 美術画廊
2016年12月14日(水)~20日(火)
14日、17日、18日、会場におります。
 
     
   2016.10.27 額装と落款
 

個展の出品の準備をしています。
額装したり、落款をいれたり・・

額装は、その都度、作品に似合ったものを
表具師さんに作製していただいていますが、
ここ最近気に入っているのは、
杢目が美しい北海道のキハダ材を染料で着色し、
表面を蝋引きしたもの。
落款をいれる前にいったん額装します。

「落款」というのは、仕上がった作品の画面の端に押す印のことで、
「落成款識」の略語です。
(落成=完成 款識=印)

款識の款は陰刻(文字の部分を彫ったもの)
識は陽刻(文字の周りを彫ったもの)を表します。 
陰陽合わせて正式な落款となるのかもしれませんが、
日本画の場合、たいていどちらかを1つ入れるのが一般的でしょう。



落款を押したままでは、色が生々しいので、
珊瑚の粉末をまぶして落ち着かせます。
またこうすることで、余分な油分を取り除くこともできます。


画面になじみました。


額にいれて、ようやく完成です。

蔵田美和 日本画展 心斎橋大丸北館 美術画廊
2016年 12月14日~20日まで。
17日(土)と18日(日)の両日、在廊しております。
 
     
2016.10.17 ほととぎす 
 
ホトトギス 写生 (透明水彩) 

ホトトギスは、私にとって、とても思い入れの強い花です。
この花を初めてみたのは、
美大に通うため東京に暮らすようになった最初の年の秋でした。

大学の構内の片隅に、咲いているのをみつけ、
そのときは、名前もわかりませんでしたが、
この世にこんなにも美しい雰囲気を持つ花があったなんて・・と感動しました。

ひたすら写生をして、作品に仕上げ、
学祭に展示発表するために額装をしました。
美大に入って初めての額装でした。

思い通りに描けなくて、不満だらけの作品でしたが、
たった1枚の葉だけ、
良い感じに塗ることができました。
それは、まったく偶然上手くいったに過ぎなかったのですが、
ものすごく大きな喜びだったことを、今もよく覚えています。


ホトトギス 写生 透明水彩


ホトトギス 写生 透明水彩


ホトトギス 写生 透明水彩


ホトトギス 写生 透明水彩

 
     
  2016.10.08 草津市立水生植物園みずの森     
   

最近購入したスクエア(真四角)画面に、
睡蓮を中心にした水辺の絵を描きたくて下図を作り始めたのですが、
描けども描けども、どうもしっくりこなくて納得いきません。

真四角というのは、やはり『迷いの窓』なのか・・


京都源光庵 
円いのが「悟りの窓」、四角いのが「迷いの窓」

迷ってばかりいてもいっこうに進まないので、思い切って現地にいってみることにしました。



草津市にある水生植物園みずの森
大好きな植物園の一つです。

見事なハスの群生が有名で、花の咲き競う7月はかなりの人で賑わうのですが、
秋になった今は、とても静かでした。
おかげで、朝から夕方まで誰にも邪魔されずにじっくりと写生。



すっかり秋といっても、まだまだ花は元気でした。



温室は一年中熱帯睡蓮が咲いています。





葉っぱの中心から芽が・・・






おもしろい植物や、池の手入れの様子など、
みどころ満載です。



モネの睡蓮の絵そのもののような景色



シックな色合いのおしゃれなヒガンバナ






愛好家の方々によるハンギング寄せ植えの展示をしていました。



ハリネズミのように見えたのは、懸崖仕立ての小菊でした。
噴水の周りにぐるりと・・



水生植物は、刻一刻と花の形が変わります。
朝、閉じていたオオオニバスのつぼみが、夕方になって開いてきました。
とても大きく見事な花です。
オニバスの花は夜に開花し、虫を誘うのだそうです。

水生植物以外にも見応えたっぷりの植物園。
一日たっぷり時間をかけてもまだまだ足りないくらいでしたが、
『迷いの窓』からは、なんとか抜け出せたように思います。
また明日から、新たな気持ちで画面に向き合えそうです。
 
     
2016.0.9/26 葡萄の写生   
   
葡萄 写生 (透明水彩)

自家栽培の葡萄をいただきました。
見たこともないほど美しい色合い。
そして、一粒一粒の曲線の見事なこと・・。



緑でもなく紫でもなく・・
楕円でも円でも卵形でもなく・・


秋の果実は、真夏の恵み。
太陽の光が凝縮したような濃~い甘さ。
まるで、身体の細胞の一つ一つに元気がもらえるみたいな美味しさでした。
ありがとうございました。


 
     
  2016.0.9/13 あしひきの山桜花日並べて・・・・
 
あしひきの (日本画) P20

冬の個展会場用に春の作品を制作しました。
12月は厳しい寒さへの入り口。
その先に必ず来る春への憧憬。

毎年、なんらかの形で描いてきた山桜。
桜は、日本画家ならだれしもが一度は取り憑かれるテーマでしょう。
それぞれの作家が駆使する技法も描き方も数知れず。
私の「いきつくところ」はどこなんだろう・・・

なぜ絵を描いているのか?
答えを無理に探した時期もありましたが、
「いきつくところ」
そう。
きっと、それを見届けたくて、ただ毎日描いているのだろうと思います。


あしひきの (部分)

あしひきのは、山の枕詞です。
「あしひきの山桜花 日並べてかく咲きたらば いと恋めやも」
山部赤人

(山桜が幾日も咲き続けるならばこんなにも愛しく思うことはないでしょう)


あしひきの (部分)

 
 
     
  2016.0.9/05 原点   
   

年が明けた頃から、無性に、
今年こそはいかなければという強い思いに駆られていました。

信州諏訪唐澤 阿弥陀寺
小学生1~3年の3年間。
祖母の仏教の勉強会についていき、夏休みの数日間を、
修験者の方たちと一緒に過ごしました。

そんなに奥深い山ではないのですが、
あきらかに違う世界であることを幼いながらにも感じました。
それがいったいなんだったのか、
また、いつも家にいて、物静かだった祖母が、
こんなにも遠く離れたところまで、いったい何を求めにきていたのか。
だんだんと、そのときの祖母の年齢に近づきつつある今、
そのときの祖母の心理が、とても気になってもきていました。
そして、おそらくそこには、
今の自分が形成された原点があるのだろうと、確信していました。

40年以上ぶりの再訪です。



境内の入り口の石垣塚

阿弥陀寺は、今から約400年前、
開基当時から念仏不断の道場として祀られ
諸国行脚の行者たちの霊地とされてきました。
修験の場であるという点が一般のお寺とはちょっと違うところです。



以前は舗装すらされておらず、踏みしめられた山道でした。
うっそうとした巨木の下をくぐるように進んでいくのは、当時のまま。。
ちいさな石塚があちこちに作られた賽の河原。



自然石に彫られた南無阿弥陀仏の文字。
そして、小さな小さなお地蔵様。
山全体には、数え切れないほどの南無阿弥陀仏であふれていました。



山の中腹の鐘楼堂。



これは時の鐘ではなく、煩悩を払う梵鐘
響きには一切の苦から逃れ悟りにいたる功徳があるといわれます。
訪れた人どなたでもつくことができます。



鐘楼のすぐ足下の小さな仏様たち。



どれもどこかが欠けていて完全なお姿ではありませんでしたが、
清らかな美しさには、まさに心洗われる思いがしました。



道そのものにも祈りを感じます。



旧本堂は残念なことに、平成5年の大火で焼失してしまいましたが、
その後、善光寺から移築された立派な本堂が建ちました。

これはお庫裏からみた諏訪湖の眺望。
お庫裏もすっかり新しくなっていましたが、
この景色だけは変わらずに。



自然と融合した徳本上人の供養塔



小さな苔むした石のお社が5つ。
崩れかけそうな石垣。
悠久の時間がしずかに積もっていったのを感じます。
その間に、いったいどれだけの数のささやかな祈りが
ここに捧げられたことでしょうか。
祈りと神、どちらが先かわからぬくらい一体化し、
そして その結果として、崇高な美が宿る。
そんな印象を受けました。



この日阿弥陀寺には、ご住職さまはいらっしゃらず、管理してくださる方が一人きり。
他には人気はまったくなかったのですが、
人の多くの思いと、生命に満ちあふれた豊かな自然とで、
とても賑やかでした。



祖母がなにを求めたのか、
自分の原点はなんなのか、
実際に来て全身で感じてみたら、驚くくらい答えは簡単でした。
また、自分をリセットする場所があったという発見も
うれしいことでした。

また必ずきます。
 
     
  2016.0.8/23 岐阜モーニング  
 

猛烈な暑さが続きます。
雨もあまり降りません・・
日本画の制作(特に私の場合)にとって、長雨は天敵なので、
ありがたいことですが、
水不足や電気不足が心配になります。
そういえば、去年は天気予報ならぬ電気予報がありましたが、
今年は大丈夫なのでしょうか?

さて、
今描いている絵は、まだしばらくかかりそうなので、
また、岐阜のご当地ネタを・・・。
、全国的にすっかり有名になりましたが
モーニングのお話です。

母と娘を誘って、女子3人で遅めの朝食を食べにいきました。
出されたメニューは、ドリンクオンリーです。
私は、カプチーノを注文。

しばらくして、「お待たせいたしました」
・・と、出てきたのが上の画像です。
慣れていることとはいえ、やはりすごい・・。

私が注文したのは、四角いプレートの向こう側にあるカプチーノだけ。
つまり手前のパンやサラダはすべてオマケです。
お代金も、もちろんカプチーノ1杯分です。



とても食べきれません。
周りをみると、みなさん、お持ち帰り用の袋をもらっています。
私も倣って・・・・

遅めの朝食でしたので、、昼食はとても食べられません。
午後にちょっとおなかがすいたら、持ち帰ったパンをいただきま~す。

そうそう、こういうの、この店だけが特別なのではありません。
岐阜県(たぶん愛知県でも)では、
どこのお店でも、朝はドリンクに朝食がついてきます。
しかも、最近、エスカレートする一方で、
量や内容を競って。ますます豪華になってるように思います。

県外におすまいのみなさま
岐阜にいく用事ができたら、是非、朝からいらして、
モーニングを体験してくださいね。
 
     
  2016.0.8/08 鵜飼い   
   

岐阜市の夏の風物詩はなんといっても長良川の鵜飼いです。
ただいまシーズンまっただ中、
幻想的な古典漁はただただ美しく、見る者を幽玄の世界に誘います。

この日は、幸運なことに、
鵜匠さんのご自宅で、直接、解説を聞くことができました。
鵜匠さんの正装束は、風折り烏帽子(とがっている先にはちょんまげが入る)
藍染めの漁服に腰蓑。といったスタイルです。
鵜飼いの歴史は約1300年前に遡り。
織田信長、徳川家康、新しくはチャーリー・チャップリンも絶賛したといいます。
長良川の鵜匠は、宮内庁式部職。
長良川鵜飼いで獲れた鮎は、
皇居だけでなく、明治神宮、伊勢神宮にも献上されています。



19時45分、花火の合図とともに鵜飼いが始まりました。
トントントントンと船縁をたたく音、
鵜を励ます「ホウホウ」という鵜匠の声、
そして、クライマックスは、総がらみといって、6艘の舟が並走し、
一斉に漁がおこなわれます。

どこか遠くから、おごそかな謡いと龍笛の調べが。
どれかの観覧舟では、謡曲を流しているようです。

松尾芭蕉の、
「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」
は、岐阜市ではあまりにも有名な1句ですが、
本歌は、実は、能の演目「鵜飼い」からきています。

「鵜舟に灯る篝火の消えて闇こそかなしけれ・・・」

鵜舟を岸辺から見ていると、
風になびく篝火と川の流れにその灯りが揺らめくさまのあまりの美しさに
息をのむほどですが、
それと同時に、誰しもが、
篝火に、自分の中のなにかを映して見てしまうように思います。

能の「鵜飼い」のくだりを知らなくても、芭蕉の句に共感できるのは、
そこにあるのでしょう。

それは、遠い日に抱いた情熱であったり、人生そのものであったり・・
人の生の儚さと無常さは
いつの世になってもかわりません。

電気のない時代、闇というのは、魑魅魍魎の世界でした。
邪が隠れ、鬼が潜む。
しかし、陰と陽は常に一対。
この世に光だけでできているものはありません。
光が強く輝けば輝くほど、闇もまたいっそう深くなります。
そして、
本質は、闇の部分にこそ宿っているものなのでしょう。
常に、いろんな角度から見ることを意識したいものです。
 
     
  2016.0.7/24 アマガエルの写生 
 

個展に向けて、サイズの大きな作品に取り組み始めましたので、、
次に新作をここにアップするのはかなり先になってしまいそうですが、
今日は気分転換に、アマガエルの写生をしました。

アマガエルは、寝ているときでない限り、ケースの中でもけっこうよく動き、
なかなかじっとしていてくれません。
動き回る動物などを写生するときは、
何態もを、同時進行で描いていきます。

ちょっと描いて、次、ちょっと描いて、次。
以前、描きかけのものと同じポーズをとったときに、
その描きかけのものに加筆していく、といった感じです。
すると1度にたくさんのカエルを描くことができます。





まるでさやから出したばかりの空豆のような美しい色。
愛嬌のある顔つき。
楓の語源になっている小さな手、
見れば見るほど、かわいくて愛らしいです。

次次作の画面に登場してもらおうと思っています。


 
  2016.0.7/09 個展のおしらせ 
 
今年も早、半分の月日が流れ、折り返し点を通過しました。
このブログは今のところ半年ごとにページを更新していますので、
新しいページを作りました。
過去の分は、右側の日付をクリックしてくださいね。

さて、まだまだ先ですが、(あっというまに来てしまうのだろうな)
個展の開催が決まりましたので、お知らせいたします。

日にち:2016年 12月14日(水)から12月20日(火)まで。
会場:大阪心斎橋大丸百貨店 北館12階 美術画廊
関西方面にお住まいの方、ご高覧くだされば幸いです。

今、本館の方はは、建て替え工事中ですので、ご注意を・・

大阪心斎橋大丸百貨店に初めていったのは、小学生のときでした。
ふんだんに使われている大理石。
美しいステンドグラス、細部にいたるまで飾り彫刻のある高い天井、
たまらなくエレガントだったのを今でもよく覚えています。
近代建築史に名高いウイリアム・ヴォーリズの代表作と知ったのは,
ずいぶんあとになってからでした。
まさに大阪の歴史の至宝といえるでしょう。
一部保存される部分もあるのだそうですが、
再建には、できるだけたくさん残されますように・・・