ヤマウルシ(山漆)

ウルシ科 ウルシ属  落葉低木

名前は、山に生える漆液のとれる樹木ということに由来します。
漆工芸の材料として樹液が使われるウルシノキに比べると、樹液はあまり多くありません。

ヤマウルシの樹液はかぶれる成分を含んでおり、特に春先には毒性が強くなるようです。
漆カブレは、皮膚の毛穴のある部分のみかぶれます。
手のひらや唇はかぶれることはありません。指先で触ってもかぶれませんが、
触った手で体の別の部分を触るとそこがかぶれます。

秋になり、紅葉のトップを切るのが、ヤマウルシです。
他の木々がまだ青々としているのに、ヤマウルシは真っ赤に色づきはじめます。
紅葉がはじまると、カブレの毒性は弱くなるそうです。