ハス(蓮)

ハス科 ハス属  多年生水生植物
古名 ハチス(蜂巣)

古名のハチスというのは、
花が終わったあとの種子のできる部分が蜂の巣の形に似ていることによるもので、
ハスというのもその言葉からきているそうです。
水中の地下茎は野菜のレンコンであり、また種子も食用にすることができます。

種子は長い間発芽能力を保持することができ、
2000年前の遺跡から出土した蓮の種子が発芽し開花したことは有名な話です。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉があるように、泥の中から美しい花を咲かせることから、
仏の知恵や慈悲の象徴とされており、仏教美術の装飾には大変よく用いられるモチーフの一つです。
そのせいか、絵にするとどうしても宗教臭さがでてしまいがちです。
蓮を写生するたびに、見たとおりの印象を絵に写し取る難しさを感じます。